川淵キャプテンが、こんなことを仰っておられます。
正直なところ、浦和に移ってからの彼の人について、ワタクシは全く存じ上げないものですから、浦和サテライトコーチとしての経験をもって、「日の丸を背負って立つ若人を任せるにふさわしい」と、キャプテンが判断されたことについて、どうこう言う筋合いはありません。
ですが。

札幌を応援する立場のワタクシから言わせてもらうと、仮にも日本サッカー界の重鎮の口から、「札幌では失敗だった。でも一回だけじゃん♪」なんて科白聞かされちゃあ、正直たまらんですよ。やりきれない。
もちろん、あの年降格したのは、彼の人のせいだけじゃあない。
札幌は、降格すべくして降格したんです。それは、仮に現横浜FM監督・岡田氏が、札幌で引き続き監督をやってたとしても、変わらなかったかも知れません。
恨み節を蒸し返すつもりはありません。
その後迷走の2年半があったからこそ、今。
ヤンツーさんのもとで、ひょっとしたら再度J1にあがれるかも知れない、そんな夢を見ることができる幸せな時を得ている訳ですから。
ですが、貧乏な札幌が、それでも必死に金作って、数年かけて積み上げてきたモノを、彼の人がたった半年でガタガタに壊していったこと。
それを積み直し這い上がるために、壊すのに要した期間の何倍もの時間と金を、札幌は費やしていること。
それも事実なんです。
物事、いろいろな立場からのものの見方があるだろうと思います。
ですが、仮にも日本サッカー界の重鎮ともされる方の発言としては、あまりにも軽率すぎやしませんか？
Jリーグを秋開催にしようなんて話が、川淵氏の口から出たときも思いましたが、川淵氏にとっては、
Jリーグ＝J１の、数多くない、成績がよかったり古くからJに加盟していたりお金が裕福だったり、そんな、一握りの限られたチーム
なんでしょう。
借金たくさんあって、不祥事たくさんあって、弱くて、そんな札幌なんか眼中にないんでしょう。
J2には、札幌以上に厳しい環境で戦ってるだろうチームだってあるんです。ひょっとしたらJ1のチームにだって、一部分は札幌より厳しい環境を抱えつつ頑張ってるところだってあるかも知れません。
でも、そんなのは、川淵氏には関心の無いことなんでしょう。
そんな穿った私の中の想いを、いっそう強くすることになった、秋の昼下がりです。