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2005.08.29

プレーンドッグを囓りながら


 遅ればせながら、27日に行われた日中韓ジュニア交流競技会のレポートを。
 この大会のサッカー競技は、野幌総合運動公園という、トップやユース関係ではあまり聞かれる事のない場所ですが、札幌で「サッカーをする」人たちならよくご存じでしょう。私も今回試合が行われた陸上競技場ではなく、奥にあるホッケー場で玉蹴りに興じた事が幾度かあります。どちらも天然芝でして、一般開放されている天然芝ピッチはここと白旗山くらいですから(モエレは規格外)、割と馴染みがあります。
 そんな事はどうでもよくて、自宅から車を走らせる事45分。前日の雨も晴れ上がった札幌を抜けて江別市にある公園へ、昼飯のモスバーガー片手にやって参りました。昔からプレーンドッグが結構好き。


 いってみると、この大会を教えてくれた、おれさまが車止めのコーンを整理しています。相変わらず、仕事以外の仕事をするのが好きな人です。中国代表の選手が見えたので、どの程度のレベルだったのか聞いてみると、やはり国代表ではなく、どこかの都市の選抜チームだとか。日本も代表が青森山田ですし、この大会はいったい・・・?
 運営に忙しいおれさまとは二言三言かわして別れ、傾斜が緩く見づらいバックスタンド(どこも一緒)に陣取る事に。周りには明らかにご家族っぽい方々がいらっしゃいました。こんな所に来る無関係な暇人はそう多くなかったようです。あ、強化部の尽さんと斉藤トレーナーも来てました。こちらはお仕事ですね。プリンスなんかでもよく見かけます。
 公式からパクってきたスタメンはこんな感じ。
 GK1塚本 DF2小田桐、3廣中、4佐々木、23福田 MF6大野、10藤田、14長沼、8西 FW9川村、17門間
 ご家族らしき人たちの言葉に耳を澄ませたり、プレイの特徴で、概ねわかったのですが、最後まで左サイドバックの福田くん、FWの門間くんはわかりませんでしたよ・・・。しかも後半大西くんが出てくるまで、門間くんの事を大西くんだと思っていたのは秘密だ。
 前半、主に主導権を握っていたのは青森山田高校。サイドを使う意識が高く、右の8番、左の7番が再三裏を取ります。特に左の福田くんが集中的に狙われたのか、悉くやられてしまい、中央付近からのロングパス一本で8番に裏を取られ、クロスを9番に頭で決められて失点。この9番が留学生でした。あまり守備をしないので散々チームメイトに「フランク!」と声をかけられるシーンがあったり、11番が「今のはシュンだろ!」「裏いけよシュン!」などと言われる頻度も高かったです。札幌ユースより声が出てました。(選手権と同じであれば、11伊東俊、9ベロカル・フランク、8松本怜、7百目木雅臣、10小澤竜己)
 その後も攻め立てられ、札幌ユースは廣中くんがGKのバックパスをミスるチョンボをやらかしましたが、FK塚本くんがナイスセーブ。(廣中くん、高くて強くて良い選手なんですが、こういったミスが多い・・・。)この他にも危ないシーンは何度もありました。再び左サイドを破られてというシーンも・・・
 それでも何とか1点で済んだ前半。途中から雲が晴れるとかなりの暑さを感じるようになり、風があまりあたらない陸上競技場内は座っていてもじんわり汗をかくほどに。途中で主審が給水タイムを設けていたほどで。(数年前にこのルールが採用されてよかった)
 さて後半。
GK1塚本 DF2小田桐、3廣中、4佐々木、5神谷 MF6大野(13大西)、10藤田、14長沼、8西 FW9川村、18横野
 開始から福田くんに変わって神谷くん、門間くんに変わって横野くんが入りました。神谷くんが入ったからか、前半のように裏を取られる事が無くなりました。決して大きくはないのですが、位置取りとか身体の使い方が上手なんでしょうか。そもそも後半から青森山田がペースダウンしてきたという見方もあるかもしれません。
 前半より幾分攻めるようになってきた札幌ユースは、長沼くんが良い動きを見せていました。中盤のパスミスが多かった前半に比べて、長沼くんがボールを落ち着かせている感じです。サイドの神谷くん、トップ下の西くんと組んで左サイドを幾度か崩しました。そこでFKを得ます。ゴールからやや左側から蹴るのは、中国戦でも決めている藤田くん。ここは枠外に外れましたが、すぐ後に自らのドリブル突破で得たゴールからやや右側のFKを直接決めて同点。GKの反応もあまりよくはなかったと思いますが、壁を越えてきっちり枠内に収めてくるあたりは流石でした。
 この後はどちらかと言えば青森山田のチャンスが多く、ポストに2度程助けられましたがなんとか失点せずに切り抜け、終盤にはボランチの大野くんを下げて大西くんを投入。長沼くんをボランチに下げて、変則の4-3-3のような形でチャンスを作りましたが決めることが出来ず。1-1の引き分けという結果でした。
 全体として、青森山田高校はインハイ優勝チームにしては思ったほど強くはなかったなという印象です。3-1か4-1くらいでやられててもおかしくはない展開だったとはいえ、後半の失速ぶりがちょっと不思議な程でした。逆に札幌ユースにとっては自信になったかもしれません。
 札幌ユースの中で、トップ昇格候補の藤田くんと佐々木くんに注目していましたが、佐々木くんは良い感じ。ミスも少ないですし、安定した守備をしていました。相方の廣中くんがいくつかミスをしていたので、なおよく見えたのかもしれません。藤田くんについては・・・なんと表現したらよいものやらわかりません。上手いんですが、ワンタッチにこだわるあまり、相手にわたるパスが多いのと、守備意識が薄いのが気がかりです。審判に文句言うのも毎度の事ですが。FKは素晴らしかったですけどねぇ。
 その他に目を引いたのは、川村くん。暑い中でも最後まで走り続けました。あれだけ前で走ってくれると後ろは楽でしょう。ゴールシーンやチャンスこそありませんでしたが、かつての深川を思い起こさせるようなプレイが印象的でした。
 次は高円宮杯、そしてJユースカップ。強豪チームとの対戦が増えてきます。
 チームとしての完成度は今一かなと思いますが、テクニックのある選手が多いので、面白い試合を見せてくれるんじゃないかと、今からワクワクしてます。
 昼飯食べながら、のんびり観戦。割と、いいもんです。

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Comment & Trackback

それなりに満足して頂いたようで。
参考までに。
青森山田は、初戦の韓国戦で、主力選手(と思われる)が、鎖骨を骨折してしまいベンチにいました。その影響もあるのかもしれません。
川村君は、中国戦で良いゴールを決めてましたよ。
あぁ、言ってくれれば、全試合の公式記録もらってこれたのに(笑)

ああ、やっぱり待ってればよかったorz
忙しいだろうから早々に引き上げたんですが・・・
そうすれば、わざわざ記憶を頼り、資料を調べてまで青森山田の選手を確認する事なかったのに。

一言青森山田イレブンの補足説明をさせていただけば…
猛暑の中のインターハイを終えてから、国体予選→宮城スタジアムカップ→日韓中ジュニア交流大会と青森に帰ることなく遠征の連続で肉体的疲労のピークだったようです。
もち論どの大会も決勝戦まで進んでいますから、公式試合16試合を連続でこなして来ていた状態です。
Jリーグでも日本代表でもこんなハードなスケジュールは無いでしょう!!
できれば、本調子でコンサドーレと闘って欲しかったですよ。
余談ですが、青森山田の主力メンバーには北海道出身者が6名入っておりました。

思い切り亀ですが・・・
そうですか、遠征疲れですか、ならあの時の状態も納得です。補足ありがとうございます。
明日(10/6)は再度対戦する事になりましたが、良い試合になることを願っています。

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