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2009.07.22

裏をかこうぜ。


しばらくご無沙汰でしたが、札幌の試合は概ね(ホームゲーム全部と宮城スタ)見に行ってましたですよ。
今期は、年パスの席種を変えたこともあってか、座って試合を見てることが多いです。
宮城スタへの道中で「食べてけさい」なんて看板見つけてみたり。
仕事人ナイトも行けましたし。
ナツコンも、試合前のライブから見てたし。ジャズもハートビートも良かったよ。
時は過ぎ、リーグも中間点を越えたというのに、チームのパフォーマンスは開幕当初からちっとも変わっていないように感じるのは、私だけでしょうか。


縦方向の攻撃は一歩進んで一歩戻ってのジグザグパスを繰り返し。
横方向のパスは、前線でも最終ラインでも不用意な細かいパス回しばっかりで。
ボール保持率は確かに高いし、シュートの総数も多い、のだろう。
けれど、得点のにおいを感じさせてくれる「おおっ!?」っていうシーンやシュートって、シュート総数から考えるとそんなに多いとは思えない。
で、そういう「おおっ!?」っていうシーンの多くは、中盤すっ飛ばしてのカウンターや選手の個人技によって生み出されるもので、細かいパスを繋いで相手を崩してなんてシーンはほとんどない。
守備にしても、チームとして守る、というコンセプトに執着しすぎているからなのか、一対一が決定的に弱くなってしまってて、ボールを持ってる相手に必ず複数の人数をかけないと守備が成り立たない。
複数の人数で守る分、選手一人一人の移動距離が増えて疲労が溜まるから、後半の最後の方でぱたっと動けなくなっちゃう部分も相変わらず。
そして、自陣ゴール近くの「ここでガツっといかなきゃ!」「ここでがつっと守らなきゃ!」ってシーンで、札幌の選手同士でお見合い譲り合いしちゃうシーンが、一試合に必ず一度二度はある。
選手や監督から聞こえてくる試合後のコメントは、「良いサッカーはできているから、後は最後の決定力」というものが多い。でも、J2の下位チームやJFLからの昇格組に対してすら優位性を発揮出来ないポゼッションサッカーが、良いサッカーしてるってことになるんだろうか?
良いサッカーしながら結果も出すと言いながらも、どっちも得られてないのが現状じゃあないだろうか。
チームの方針を、戦術を変えろってことじゃないんだけれど。
勝ちたかったら、裏をかいてみたらどうなんだろう。
今までだったら横にパス出してたところを、前にだしてみる。
今までだったら近くの選手にパス出してたところを、違う選手にだしてみる、あるいはドリブルしてみる。
今までだったら、パスが出てくるのを止まって待ってたところを、動いて受けてみる。
今までだったら、ボールが自分の足元に転がってくるのを待って守備してたところを、自分から取りに出て行ってみる。
もうリーグも半分過ぎてるんだから、同じことを繰り返していたって読まれて潰されるだけ。実際、1巡目はある程度のポゼッションサッカーが通じていた下位チームにも、中盤で潰されるシーンが増えてるし。
だったら、相手の、味方の、これまでの自分の裏をかくようなプレーを織り交ぜることを、選手自ら考えてやってみても良いんじゃないか。
J1昇格ってことを考えた時に、現在の勝ち点数では、札幌にとってのみ都合の良いよっぽどのミラクルや不幸(爆)が、札幌だけじゃなく今札幌よりも上位にいるすべてのチームにも起こらない限り、昇格ラインに届くなんてあり得ないでしょう。数字上はまだ3位以内に食い込める可能性があるとは言ってもさぁ。
だったらば、今までと違うことやってみようよ。横パスなんてやめて、ボール持ったら即シュートぐらいの気持ちでいいからさ。とにかく、ゴールマウスの中に向かって、ボール蹴って運んでみようよ。
相手の、味方の、自分の、そして観客の、裏をかいてわくわくさせて欲しいな。
そう、素人ながら思う、ここ2ヶ月です。

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