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2005.08.21

国際ユースで得る幸せ


 ここ数試合の事など華麗にヌルーして、肩のこらない娯楽として「2005北海道国際ユースサッカーU-16」を見に行ってきました。招待券をくれた室檀長に感謝。ゴラクッテサカーシカナイノカヨ。
 今年で五回目を迎えるこの大会。ホストとして北海道選抜U-16、昨年から独立して参加する事になったコンサドーレ札幌ユースU-16(U-18の1年生とU-15の混合チーム)の2チーム。ゲストとして、共催のお相手韓国よりソウル特別市選抜U-16、2006年の開催国ドイツから姉妹都市ミュンヘンのTSV1860ミュンヘンU-16、そしてU-16日本代表と、南米からブラジルの名門、コリンチャンスU-16を迎え、6チームによって行われます。


 大会は4日間で行われ、木曜日から土曜日に行われた1stラウンドで、3チームづつリーグを行い、本日のファイナルラウンドで順位決定戦をするという方式。
 私は例年2日は足を運んでいたのですが、今年は今日だけ。しかも朝寝過ごして5、6位決定戦の北海道選抜vs札幌ユース(ホストが最下位争いかよ・・・)を見逃すという体たらく。
 私がドームについた頃には12時を回ったあたりで、1860ミュンヘンvsソウル選抜の3、4位決定戦は既に始まっておりました。試合の流れは圧倒的にミュンヘン。中盤でボールをことごとく拾い、右から左から中央から攻める攻める。たまにソウル選抜が攻めても、中盤で長いリーチを生かしてカットするという展開。前半に一点、後半にも二点を加えてミュンヘンが3-0で勝利。流石は古豪、1860ミュンヘンのユースチームだけあって、良いサッカーを見せてくれました。対するソウル選抜は、選抜だからなのか、チームとしては殆ど形をなしておらず、カウンター頼み。これは仕方無いと思いますが、荒いプレイが目立つのが心配です。前半に一人ミュンヘンの選手を葬り(担架で運ばれていきました。膝あたりをやったかも)、その後も後ろからお構いなしのチャージ。実はこれまでの大会でもソウル選抜はダーティなプレイが多かったので、そんなお国柄なのか、選抜チームの指導者層がそういう指導者なのか・・・いずれにせよ、親善試合に相応しくない所が気に食わないのですが・・・
 この日のドームは・・・何百人いたでしょう?
 折角ドームで面白い試合を見せてくれるのに、もったいないことです。
 確かに、チケットが大人二千円(しかも一時入退場不可)というのは高いですが、北海道でこれだけのレベルの試合を観る機会は少ないですから、もっと足を運ぶ人が増えればなぁと思います。
 さて、そんな事を考えていると、決勝戦、日本代表vsコリンチャンスのゲームが始まりました。序盤の展開は一方的。コリンチャンスが中盤を制圧して好き放題攻めます。サイド攻撃もありますが、隙あらば中央突破を計ろうという姿勢は観ていて非常に好ましいものがありました。コリンチャンスは幾度となくゴールに迫りましたが、何とか踏ん張る日本。このままコリンチャンスが圧倒するだろうと思った矢先、縦→縦→真ん中のカウンターからDFに囲まれながらも10.安田くん(G大阪Y)が決め、劣勢だった日本が先制。しかも、直後にはコリンチャンスの選手がファウル(おそらく報復行為)で一発退場を受けてしまい、益々不利な状況に・・・しかし、コリンチャンスは10人になっても日本代表を圧倒し続け、立て続けに2ゴールを奪って逆転に成功したのです。前半を終えて1-2。1人足りなくてもコリンチャンスの強さが際だつ前半でした。
 ところで、この試合は当然、試合を終えたチームが観戦しており、スタンドには道選抜、ミュンヘン、ソウル選抜の選手がいました。何故か日本代表の先制点に立ち上がって喜ぶミュンヘンの選手達、コリンチャンスのゴールにブーイングを送るミュンヘンの選手達。それに乗っかる道選抜(笑)。なんでか知りませんが、ミュンヘンの選手は日本を応援する事に決めたらしく、後半もスタンドを盛り上げてくれました。
 後半、やはり序盤はコリンチャンスがペースを握ります。そして時間が経ってくるとダイブしてみたり、転んでは時間稼ぎしたりと中々キタナイ(笑)プレイを披露。そんな事やってるから・・・追いつかれるんだ。
 後半も半ばまで来ると、目に見えてコリンチャンスの動きが鈍くなってきます。流石に世代別代表、そこをついて日本は攻め立てました。15.横竹くん(広島Y)のゴールを皮切りに、取りも取ったり6ゴール。横竹くんがハットトリック、先制点の安田くんも1点取りましたが、目を引いたのは7.平くん(日章学園高)。身長153cmと随一のちっちゃさ(失礼)ながら、ボールを持った時のスピードとテクニック、それに豊富な運動量で2ゴールをあげました。何れも美しいゴールで、1点目はセンター付近でダッシュしてボールをかっさらい、他の選手に預け、自分は裏に抜けてパスを受けてゴール。2点目は右サイドのスペースを駆け上がり、飛び出したGKの頭上を抜けて決まる華麗なループ。大勢が決まった後のゴールではありましたが、実に印象深いゴールで、このゴールだけで2000円の価値はあるんじゃないかと思いました。
 圧倒的な技術とスピードを見せながら、前半の退場が響いたコリンチャンスは残念でしたが、随所にブラジル人らしさを見せてくれて、こちらも楽しめました。後半に一点返すに留まりましたが、チャンスの数なら日本を上回っていたと思います。
 毎年楽しみにしている国際ユース。高いレベルのプレイを間近で観られる少ないチャンスとして、来年もまた期待しています。 

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Comment & Trackback

お久しぶりです。
面白い試合だったみたいですね。
自分も豊田国際ユースを観に行ってましたが、スペクタクル満載で面白かったです。
横竹くんハット、見たかった・・・

あまり宣伝してないのか分からないけど、明日から日韓中ジュニア交流競技会というのが行われますよ。
こっちは、韓国、中国のU-18、日本代表(東北プリンスリーグ選抜)、コンサドーレ札幌U-18が参加しますよ。
ちなみに、こちらは入場料無料(のはず)ですよ。
明日からだけど、8/24,26,27の3日間でやります。
詳細知りたい場合は、連絡ください。

東北プリンスリーグ選抜だったはずが、青森山田高校が来てました。
コンサドーレ札幌U-18は、藤田君(たぶん)が、素晴らしいFKを直接決めてました。
また、最終日(8/27)の13:30から青森山田高校vsコンサドーレ札幌U-18の試合がありますよ。
時間があれば、見に来てはどうですか?

ふぇりくすさん>
 どもご無沙汰です。
 豊田国際は羨ましいです。U-16も面白いですが、U-18くらいになると動きが全然違いますよね。
おれさま>
 行けるかな。土曜日に行けたら行きます。
 野幌はちと遠いですな(^^;;

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