昨日の夜は、国立にいました。
　宮杯の事など考えず、出張計画を立てたんですが・・・偉いな、一週間前の自分。

　出張先での仕事が早めに終わり、上手い具合にその後も予定が入らなかったので、新宿からＪＲで国立競技場へ。夜の国立は初めてではないですが、あの大きな競技場で、人が少なく、でも明るいというのは一種名状しがたい雰囲気でした。
　競技場についたのは試合開始10分程前。やけにテンションの高いプログラム売りのにーちゃん達から、定価2,000円のプログラムを1,000円で購入（嘘です。定価1,000円）して、メインスタンドへ。
　そこには既に、赤黒のシャツをスーツの上から纏った人々がチラホラと。どうやら「西が丘の鬱憤を国立で」という事らしいです。うん、思ったよりいっぱいいましたね。つかあなた達、２日連続みたいですが、仕事はいいの？
　仕事と言えば、この人こそ大丈夫なのか？これまで高円宮杯を、予選３試合含めて全て観戦してきた一児の父、室檀長。あなた、もはや仕事より家庭はいいの？
　この他に初見の方が２人。ユースを追っかけてるという内地組の二人と私の４人で応援してました。前日西が丘で全力応援してきた方々は悠々と観戦モードのご様子。
　さて、秒殺。
　驚きというかなんというか、高校総体優勝の青森山田相手に早々の先制点。強引にＤＦをかわし、ＧＫの頭上を越えるシュートを決めてくれたのは9.川村くん。そして電光掲示板には「0分　川村」の文字。狂喜乱舞の赤黒い人たち。観戦モードだった人たち数名が一緒に応援を始めてくれましたよ。
　さらにさらに、怒濤の攻撃をする札幌。16分には、10.藤田くんが右サイドでＤＦ２枚を交わし、ファーにいた川村くんに正確なクロス。これを頭できっちり合わせて２点目。もう、あんびりーばぼーな展開ですよ奥さん！
　20分あたりから青森山田の攻勢。野幌で見たときもそうでしたが、個々の技術はやはり青森山田の方が高いものがありました。高い位置でボールをキープされましたが、2.小田桐くん、4.佐々木くん、7.松本くん、5.神谷くんが身体を張って守り、ペナルティエリアへの侵入を許しません。GK1.塚本くんも、判断良く空中戦を制し、何度も取られたＣＫを防ぎきり、逆襲の機会をうかがいます。もちろん、中盤の選手も適時下がって守備をします。藤田くんがあんなに守備してる試合は始めてみました（笑）
　　
　苦しい後にはチャンスがくるもの。40分過ぎ、カウンター気味に攻め上がり、川村くんから17.門間くんへ渡ったパスはまたもネットを揺らして前半だけで３－０。（訂正：川村→西→門間）
　普通なら、トドメのスコアですが、相手は高校総体覇者。どんな巻き返しがあるかわかりあません。後半にもう一点とれれば・・・と漏らしたところ室檀長に「そりゃ贅沢だよ」と。ええ、贅沢ですよ。でもその情景が現実のものになってしまうのが、この日の札幌ユース。
　
　後半も、早々から攻められます。しかし、野幌でさんざんにやられた左サイドは、神谷くんがきっちり守り、相手に仕事をさせません。時折、両サイドバック、小田桐くんと神谷くんが良いタイミングで攻撃に参加し、決定的シーンを幾度も作りました。途中交代の13.大西くん、20.岡くんも惜しいシーンが何度か。攻められてる時間帯は長かったですが、チャンスの数は上回ったのではないでしょうか。
　それにしても、札幌ユースの攻勢は小気味良いボール回しをします。パスミスも少なく、今年のプリンス開幕戦で私が感じた「攻撃の雑さ」は無くなり、クラブユースらしい（と言うと語弊があるかもしれませんが）長短織り交ぜたパスが繋がり、決定的シーンを次々と生み出していく様はこたえられません。
　圧巻は後半29分、やはり素早い攻撃で、右サイドを駆け上がった藤田くん、前にいた川村くんがDFを引き連れて内側へ切り込むと、目の前に空いた無人地帯を逃さず、ペナルティエリア付近から豪快にミドルシュートをゴール右上隅に叩き込み、引導を渡す４点目となりました。この得点は、私の目の前だったのではっきりと目に焼き付いたのですが、川村くんの動きが実に良かったです。この日のMVPは２得点、そして全得点に絡んだ川村賢吾くんでしょう。もちろん、中盤の守備を蔭で支えた6.大野くんや、攻撃の起点となった14.長沼くん、ゴールエリアの制空権を最後まで守りきり、青森山田のシュートをことごとく弾き出した塚本くんも大いに褒めてあげたいところです。
　最後は、GK16.岩田くんを投入する余裕さえ見せて、スタンドの皆では、２分のロスタイムにGOWESTを唄いきり、歓喜の笛を聞くことができました。
　札幌ユース、嬉しいベスト４進出！おめでとう！
　８日の準決勝は滝川二高と。この勢いで是非１０日の決勝へコマを進めてほしいものですね。
　公式記録