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2005.10.23

今年最後のユース


■Jユースサハラカップ2005 第13回Jリーグユース選手権大会 予選リーグAグループ
コンサドーレ札幌ユース・U-18 vs 浦和レッドダイヤモンズユース戦

 今年のユースをみれるのは、今日が最後となります。
 とは言え、このJユースカップは3年生が引退している為、実質は来年のチーム。勝敗より経験といった所でしょうか。
 さて、クソ寒い札幌ドームサブグランド。試合開始の20分前には到着したのですが、その時点でおよそ100人はいたでしょうか。座る場所もなくうろうろしていたら、ユース観戦の先輩方が快く席を二人分空けて下さったので、ホタテ共々かぶりつきでの観戦です。


 試合内容としては、点差にある通り。技術、フィジカルでは、札幌ユース史上最高の部類に入る今年の1、2年生は浦和ユースに引けを取らないものの、組織、経験といったあたりでの差が結果となった、そういった印象でしょうか。局面では互角もチームとしてはまだ未完成。Jユースカップを「獲り」にいっている浦和ユースとはやはり違います。(浦和ユースも1、2年生主体とのこと)
 この試合のスタメンは、GKが16.岩田くん、DFが右から19.山川くん、3.廣中くん、23.福田くんの3枚。MFが5枚で右に12.安藤くん、左に11.久松くん、ボランチは22.加藤くん、14.長沼くん、トップ下に20.岡くん、FWには13.大西くん、24.能登くんという布陣。 個人的に期待しているFWの横野くんは怪我明けだそうで残念。また、GK塚本くん、DF松本くん、MF大野くんは修学旅行との事。2年生ですからねぇ。
 開始早々、まずは札幌ユースが攻勢に出ます。左サイド久松くんを起点に、攻め込み、相手にはじかれてもこぼれ球を拾って2次、3次と攻撃を続けます。大西くん、岡くん、能登くんがシュートを放ちますが実らず。少しずつ浦和が主導権を握り始めます。先制は浦和ユース。この日は時計をまともに見てなかったので、はっきりと把握していませんが前半中頃、ペナルティエリア前でFKを与えてしまい、岩田くんとDFが2度弾いたのですが、最後を浮き球を決められてしまいます。少々守備の意思疎通が出来ていなかったようで、岩田くんが必死で「2枚、2枚!」と壁を指示しているのに壁は1枚。誰も行かず、不十分な壁の横からほぼまっすぐに強烈なシュートを受けてしまいました。マークもずれ気味でしたし・・・。
 逆に浦和は、所謂意思統一がしっかりしていました。中でも印象的だったのは、プレスのタイミング。あまり高い位置から仕掛けるわけではなく、単独で行こうとする選手には「行くな!」と後ろから声がかかります。逆に、ここぞと言うときには、誰かから「GO!」と声がかかり、一斉にボール保持者に1人乃至2人がプレッシャーをかけに行くだけでなく、それぞれが動いてパスコースを消すという、決め毎、約束事がはっきりしていました。逆に札幌は、フォローが無く、ボールを持った選手が孤立するシーンも多かったようにおもいます。
 以後、札幌ペースといえる時間は皆無。あったとしてもカウンター気味という状態でした。それでも前半を1点で抑えるべく身体を張った守備をしていました。なのに、ロスタイムに2失点。浦和の選手に裏に抜け出されて失点。直後にもドリブルを許してしまい、前半を0-3で折り返す事となってしまいます。
 後半開始から、右サイドの安藤くんを下げてDF4.熊澤くん、トップの能登くんを下げて、FW10.鶴野くんを投入。何れもU-15の選手で、熊澤くんはU-12時代からJFAエリートプログラムや代表に呼ばれている選手です。熊澤くんが中央に入り、山川くん、福田くんがそれぞれサイドバック。中盤も、右に長沼くん、左に久松くんというダイヤモンド型に変更しました。これが功を奏したのか、前半ほど崩されるシーンはなくなります。ところが、崩せなければ、長距離砲をねじ込んでしまえと浦和の選手がペナルティエリアより離れたところからロングシュート。しかも2本。うちのトップでもみれないようなミドルシュートを後半の開始早々に食らってしまいました。意気消沈が傍目にも見えるユースの選手達は、その後も揺さぶられて突破を許し、あっけなく6失点目。前回の対戦に続いての大量失点を喫してしまったのでした。
 このままでは終われない。そう思っていた選手もいたのでしょう。終盤にようやく得点します。終盤までに、さらに選手交代を行い、加藤くんにかえて25.MF伊東くん、久松くんにかえて27.小川くん。そして、この日キャプテンマークを巻いていた岡くんにかえて26.岩月くんを投入。この岩月くんが面白い動きを見せてくれました。右サイドに入った岩月くん(長沼くんがトップ下へ移動)は、細い身体なのですが、足が長く、大きなストライドで非常にスピードがあります。チャンスは多くありませんでしたが、2、3回チャンスを作りました。彼の抜けだしをブラフに、サイドバックの山川くんも上がってきて、終盤の攻勢を演出します。1点を返したのはセットプレイからでした。先述の右サイドの二人が、CKを得ると、そのCKを長沼くんが蹴り、中央で混戦になった所で福田くんが蹴りこみました。
 これでイケイケになるあたり、現金というか、若さというか。最後の15分くらいは攻勢になり、終了近くにFKの機会を得ます。FKとはいっても、かなりの距離がありました。普通は素早くリスタートするか、誰かの頭に合わせるという選択をするような位置です。蹴るのはDFの福田くん。放ったボールは少々小柄な浦和GKの頭上を越えて枠内に収まり、DFながら2得点と福田くんが一人気を吐いた形になりました。
 結局、2点を返すに留まり、試合は終了。試合自体は散々にやられましたが、最後に2点返したので、見に来ていた暇な人々は一様に満足気な顔をしていたのが印象的でした。私もたぶん同じ顔をしていた事でしょうが。
 3年生が抜け、2年生も主力が高円宮杯レギュラー二名を含む3名を欠いている状況で、よくやったのでは無いでしょうか。福田くんと山川くんの守備は安定さを欠いていましたし、長沼くんもミスが目立ちました。大西くんも強引さが仇となるプレイでチャンスを潰していましたが、彼らは来年があります。廣中くんのロングスロー、大月くんのサイド突破など面白いシーンもありましたし、U-15の鶴野くんも積極的なプレイを見せてくれました。熊澤くんも15才とは思えない体格を生かして居ましたし、福田くん、山川くん、長沼くん、大西くんも、ミスこそあれど持ち味を生かしたプレイを披露してくれています。
 成長期の彼らが、来年はどんなプレイを見せてくれるのか。
 それを楽しみに今年のユース観戦を終えることとなりました。
 それでは、また。

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Comment & Trackback

あの~、浦和も世代交代後、初めての公式戦をする1,2年だそうですが。。。
しかもGKキャンプやら、ストライカーキャンプやら、大宮サテとの練習試合に参加やらで主力1,2年が結構いないとか。。。
浦和サポに聞きました。。。

あらま、そうでしたか。
浦和公式の得点者を見ても1、2年生ばかりですね。失礼しました。
同年代でこの得点差だと、ちょっと厳しいですね。

大野くんが居なかったために中盤が落ち着かなかったのかなと言う気がしますが、修学旅行じゃ仕方ないよなぁ。
連携的な部分は高円宮杯の影響で揃って練習する機会が少なかったためかと思います。
門間くんが居なかったのはサスペンドだな。
寒い中お疲れさまでした。

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