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2005.11.23

びばAED!


スポーツ選手の突然死を防ぐためにAED(自動体外式除細動器)が普及しつつある話は、ご存知の方も多いかと思います。
10月にこけら落としをむかえたフクアリでは、フクダ電子製のAEDが11台備え付けてあるとか。
でも、AEDが必要となる状況、そうそうしょっちゅうあるわけじゃあありません。つかしょっちゅうあったら、それはそれで問題(苦笑)。なので、ついつい他人事に思ってしまったり、喉もと過ぎれば何とやらで記憶の奥底へ押しやられてしまったりするネタでもあるかと。
そんなところにこんな報道が。


選手心臓発作で試合打ち切り
サッカー界の話ではありませんが、AEDが役に立ち、一人の命が助けられた好例です。ワタシは初めて見ましたね、AEDが役に立ったという話。
で、その「AEDの使い方」ですが、日本光電のサイトにこんなページがありました。せっかくAEDが備え付けてあっても、使えないんじゃあ宝の持ち腐れですし、いい機会でもありますんで、使い方のお勉強をしておきましょう♪
ページの下1/3ぐらいのところに、windows media playerを用いて動画で使い方を説明してくれるものがのってますので、興味がある方はぜひご覧になって見てくださいね。できれば、「実際の使用方法」「詳細な説明」の、両方を見ておくと良いかなと。
大雑把に流れを書き出すと、
(0-1)倒れた人を見たら、心拍呼吸停止の確認(頚動脈の拍動が触れない、胸に耳をあててみて心音がしない、など)をする。
#心拍が停止してない時は、AEDは使っちゃダメですよ~♪
(0-2)手伝ってくれる人を大声で呼び、119番へお電話してもらう
【119番で伝えなければいけないことリスト】
*まず「火事ですか?救急車ですか?」と聞かれるので「救急車!」と答える。
*倒れた人がいる場所(住所や目標物をわかりやすく
*倒れた人の性別と年齢・(もしわかれば名前)
*倒れた人の状態と倒れた時の状況
*救急車を呼んだ人の連絡先(携帯電話の番号などですね)
で、救急車が来るまでの間に、AEDを使ってみるわけです。
(1)AEDのフタをあけると、自動的に電源が入る。
《追記・機種によっては電源スイッチが別についているものがあるので、その機種については電源スイッチを入れる!》
(2)10cm大くらいのパッチが2枚入っているので、パッチに書かれている絵を参考にして2枚のパッチを貼る。
(3)AED本体のスピーカーから流れてくる音声に従い待機。
(4)「ボタンを押してください!」という音声が流れてきたら、倒れた人に誰も触っていないことを確認してボタンを押す。
#「ボタンを押す=直流電流の放電」なので、触ると感電します(汗汗)。
(5)倒れた人には触らないようにして、AED本体のスピーカーから流れてくる音声に従い、その後の行動(再度の除細動が必要か、心臓マッサージなどの蘇生行為が必要かなど)を決めて下さい。
AEDのメーカーや機種によって、若干の色や形の違いはあるけれど、大雑把な手順はどこの機種でも一緒です。
一度、こういうのを見て頭に入れておくと、いざ!っちゅー時に人命救助ができる・・・かも?
【おまけ:AEDで蘇生できたら、救急車は役立たずになるんじゃないの?】
ちなみに、AEDが役に立って蘇生できたとしても、「AEDが役に立った」=「心室細動で死にかけた」っつーことなので、引き続き心臓の入院精査が必要になります。
なので、救急車は呼んでおいてオッケー、というか呼んでおくべきです。

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Comment & Trackback

はじめまして
いつも楽しくこのサイトを見ています。
AEDについてですが、ちょっとコメントを。
Jリーグの規定でスタジアムにはAEDの設置が義務づけられています。
まあ、これまで何人も試合中に選手が倒れる姿が報道されているので当然のことでしょう。
札幌ドームのゲートにもAEDが設置されていますとの表示があります。
で、本文にかかわるのですがコンサドーレもAEDをもっております。ただその機種の操作方法に本文とちょっと違いがあります。
フタを開けても電源は入りませんので、まず電源を入れてから音声にしたがって作業を進めてください。
もっとも試合中に必要になるときにはドクターが一緒に走っていると思いますが。
何で、私がこんなことを知っているのかについては聞かないでください。
でわ。

>浜ちゃんさん。
どうも初めまして。ご指摘ありがとうございます。
確かに、フクダ電子製のAEDには、電源ボタンがありそうですね。電源が入ってからの操作は、おそらくどこの機種も大差ないと思うのですが・・・
札幌ドームのゲートのAED表示があるのは見かけるのですが、AED本体が何処にあるのかは見たことがないんです。今度見ておかなきゃ。

救急講習で実際に触らせてもらいたいなぁ。
私が受けた時はまだありませんでした。
気が動転してる時に、1度でも触った事があるかどうかは
大きな違いになると思うんですよね。

アメリカでは、一般市民が行う蘇生処置を「BLS(Basic Life Support)」、その後医療機関で行う高度な蘇生処置を「ACLS(Advanced Cardiovascular Life Support)」と称して、その方法の普及に努めているそうです。
日本でも、少し前ぐらいから、BLS講習会が開かれるようになってきていますが、機会はそう多くはないようです。
http://www.res-j.com/
↑のように、出張BLS講習会を請け負うところもあるようなので、何人か集まって講習を受けることができたらよいなぁと思います。
・・・って、関東近辺限定かよorz

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