« | »

2005.11.29

戦力外通告


毎年、この時期になると必ずやって来る寂しい話題。
それが、各Jクラブから発表される、「来期の契約を結ばない選手についての話」、いわゆる戦力外通告です。


今期のJリーグの最終戦は12月3日ですから、最終戦の前に、選手は自分の来期について、チーム側が下した判断を突きつけられるわけです。
心情的には、せめて最終戦が終わってから・・・と感じる気持ちもあります。
ですがこれ。
別に、それぞれのチームが好き勝手にこの時期に発表してるわけではないんだよ~、という話しを数年前に小耳にはさんで以来。その根拠がどこにあるんだろう?と、ずっと引っかかってまして、探してみたら。
ありましたですよ奥さん!
Jリーグ規約(←pdfファイルが開きます。要注意!)の第102条・第109条に、こんな条文があるんです。
第102条[契約更新の通知]
Jクラブが、現に所属する選手との「日本サッカー協会選手契約書」を更新しようとするときは、契約期間満了日の属する年の前年の11月30日(日曜その他の休日である場合はその前日。以下も同様とする)までに、選手に対し、契約条件を明示した文書により、その旨を通知しなければならない。

第109条[更新を希望しない場合]
①Jクラブが、選手との契約更新を希望しない場合には、契約期間満了日の属する年の前年の11月30日までに、選手に対し、書面により、その旨を通知しなければならない。
②前項の場合、Jクラブは当該選手を、同年12月1日以降可及的すみやかに、「移籍リスト」に登録するものとする。

この他にも、移籍リストのことやらなにやら、いろいろと興味深い条文が、このあたりには並んでいましたので、興味があってヒマな方(笑)は、一読されてみるとよいかと。
戦力外通告をシーズン終了まで待って・・・ということになると、チームによっては天皇杯終了後ということになるので、戦力外となる選手にとっては、移籍に関する交渉の時間が短くなったり、合同トライアウトへの参加に支障が出たり・・・と、デメリットが多くなります。
また、この手の事柄は、やはり公平さを保つことが大事でしょうから、シーズンの終了時期にとらわれず、毎年11月30日という日で(←早すぎても遅すぎても問題が生じますから・・・)区切って話しをせざるを得ないんでしょう。
ワタシ個人としては、疑問が解決したことについてはスッキリ!なのですが、それでも寂しい話題であることに変わりはないわけで。現に、札幌に以前所属し、京都パープルサンガを経て現在サガン鳥栖にいるビジュが、来期の戦力外通告を受けたと報道されています。札幌の選手についても、少なくとも明日明後日までには、来期の選手契約を望まれなかった選手がわかるでしょう。
#2002年のシーズン末、来期ジョアン・カルロス監督が来ることを聞いて「彼の下ではオラァやれん!」と宣言、札幌フロントから戦力外通告を引き出した、小倉(現ヴァンフォーレ甲府)の例もあるので、そういう意味では必ずしも寂しいばかりの戦力外通告とはいえないのかも知れませんが・・・(苦笑)
リーグ最終戦となる12月3日を思いつつ、静かにその刻を待ちたいと思います。

Trackback URL

Comment & Trackback

No comments.

Comment feed

Comment





XHTML: You can use these tags:
<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>