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2006.11.12

あぁ金がない金がない・・・


昨日の試合後、サポーター有志とHFC・城福強化部長との、話し合い、というのか会見、というのか、そいうものがあったそうです。
ワタシは、旦那の買い物に付き合うのやら、自分自身の買い物やらあったので、BF片付け終了後とっととドームを後にした口で、そういうものが開催されることは知っていましたが、その話し合いには出てなくて。今日になって、参加された方々がその時の様子をアップして下さっております。
当然、書けることと書けないことがあるでしょうから、断片的にならざるを得ない部分や、ニュアンスが微妙に伝わらないところなどがあるのは致し方がないことで。
個人的に指し示すことはしませんが、種々の情報を提供して下さった多数のブロガーさんには、感謝しております。m(__)m
その中で、個人的にあれー!?と思ったのが、サテライトリーグから撤退する可能性がある、という話。
何でも、サテライトの運営費が年間2000万ぐらいかかるそうで、金銭的に苦しい札幌にとってはこの支出が厳しいらしいです。
・・・・・・チョットマテ。


Jリーグ公式ページに発表されている、各Jチームの「2005年の経営情報開示資料」(pdfが開きます・要注意)を見て下さい。
2006年の数字は、2005年とイコールではないでしょうけど、異なるのは選手の人件費・入場料収入のあたりで、それ以外は大きな(=桁が一桁上下するような)変動はないだろう、という仮定の下で、考えて見ます。
営業費用・・・・・・13億9100万円。これは、J2でも上位に入りますが、営業収入も12億5400万円ありますので・・・・・・1億以上の赤字ですが、それは今回の本題ではないのでおいといて(をい)。
で、営業費用のうち、
事業費・・・・・・12億200万円。
そのうち、「選手・チームスタッフ人件費」は4億9800万円なので、
人件費以外の事業費は7億400万円、ということになります。
これは、全営業費用の53.1%。半分以上を占めています。
同じ方法で、他J2チームの「人件費以外の事業費」を算出してみると。
#草津・京都・徳島・福岡は、人件費が非公開のため算出できませんでした。あしからず。
営業費用により、絶対値の金額は7700万円(水戸)~6億5000万円(仙台)と差があるものの、全営業費用に占める割合は25.6%(水戸)~36.6%(鳥栖)と、だいたい総営業費用の3割前後となっています。
ちなみに、J1チームでも同様の計算をしてみたところ、浦和が48.5%と突出して多い以外は、26.4%(新潟)~37.2%(磐田)と、同じような傾向になりました。
・・・・・・浦和は、何やったらこれだけ事業費食うのかわかんないけど、黒字だし持ち越しの債務もないから、別にいいんだよなぁこれでも。
これを考えるに、単年でも赤字、かつ累積債務も解消できていない立場の札幌で、「全営業費用の半分以上を人件費以外の事業費が占めている状態」は、何かがおかしいんじゃないかなと。
内側から見てみると、妥当な事業費支出なのかも知れませんし、北海道という地理的条件のために、何をするにも移動費・宿泊費が嵩むということもあるのかも知れません。
ですが、仮に来期サテライトリーグへの参戦をやめたとしても、節減できるのはたった2000万円。7億以上の事業費支出の、たった2%に過ぎません。
一ファンの立場からしか見えない視点では、
他のチームがこのような少ない事業費で運営できるのに、何故札幌はできないんだろう?
チームの商品価値を高めるための予算を削るよりも、他に削れるところが本当にないんだろうか?

という思いが、どうしても拭えません。
サテライトリーグへの参戦をやめた場合の実践練習の場として、地元の大学・地域リーグのチームとの試合を使うということも考えているようで、それ自体はいいことだと思うのです。
ですが、現在の北海道内では、大学にしても地域リーグにしても、サッカーのレベルという意味では残念ながら高いとは言えません。そういう相手との試合だけで、果たしてどれほどの実戦練習になるのかなぁ?という気もしてみたり。城福強化部長は、「札幌が退場者を出した状況を想定して10対11で試合をするなど、方法はいくつかある。」というようなことをお話しされたようで、そういう意図を持った練習も有用だと思うのですが、でもそれ「だけ」じゃあ足りないよねぇ?
なので、個人的には、サテライトリーグへの参戦は、できるだけ続けてもらいたいと強く思っています。
お金がなくて苦しいのはわかるけれど、削るのはそこじゃあないでしょ。

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 コンサドーレの凶悪サポでインフォの「やれやれ」と言います。初めまして。
 こんなとこに書き込んでビビッてます(笑)。
 EDINETというところに北海道フットボールクラブと東北ハンドレッドの財務関係資料が公開されてます(ウィンドウXPなら閲覧可能)。
 それによれば、札幌は上記Jリーグの開示資料と異なり、球団費がH17年度は793百万円となっています。
 この球団費は、人件費498百万円の他に、選手移籍金、合宿費、遠征費、旅費交通費が含まれている。
 しかしおっしゃるとおり、それにしても人件費が少なすぎる。どうも全体構成によれば、興行原価が大きすぎる!!!244百万円もかかっている。以前佐々木社長が、コンサ立ち上げの際に出資した企業等が興行等に携わっていたと聞いたが、それがまだ残っている可能性があるね。
 仙台でさえ、ホームゲーム運営費が215百万円だよ。

>やれやれさん。
どうも初めまして。情報をどうもありがとうございます。m(__)m
職場のPC環境では、EDINETを見ることができたのですが、週末家でゆっくりデータをみてからレス・・・・・・と思いきや、自宅ではどうも開けないようで(^^;;)。
興行原価が2億4400万円ですか・・・・・・
昨シーズンは、J2のホームゲーム22試合+天皇杯1試合で、内訳は、札幌ドーム 12試合・厚別公園 8試合・室蘭入江 1+1=2試合・函館千代台 1試合ですね。
単純な割り算をすると、一試合あたり1000万の興行原価がかかっている計算になります。
根拠のない推測ですが、ドームの施設利用料が結構重いのかも知れませんね。

kurochanさん。返信有り難うございました。いやレオは、色々な事情から書き込みしても「シカト」されるのだと思っていました。
 参考までに札幌ドーム開催時の利用料がリンク先に載っています。では。

>やれやれさん。
貴重な情報をいただきながら、遅レスで気をもませてしまってどうもすみません。m(__)m
利用料を含んだ興行原価については、車の足交換を済ませてから、夜にでもまたゆっくり考えてみようと思います。

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