先週後半から、「白い恋人」の販売が再開されました。
あちこちで売り切れの騒ぎになっているとか。多数あった商品の中で、販売再開となったのが「白い恋人」だけですから、本格復旧というには程遠いのでしょうけれども、とりあえず商売再開までこぎつけたことは、良かったなぁと思います。
ワタシも、日曜日に我がOSCのだいひょー様が入手した「白い恋人」を戴きました。
アレはおみやげ物品であって、自分で買ってまで食べるお菓子、では、ワタシの中ではなくて、ほんと何年ぶりかに食べた感じですけども、ホワイトチョコとラングドシャクッキーのおいしさは変わっていず、ほっとしました。
でだ。

８月中旬の報道以来、石屋騒動に関しては一貫して「賞味期限改竄」のことのみがクローズアップされてきた感があり、今回の販売再開に当たっても、
「白い恋人」についてはかくかくしかじかの改善をしましたよ。
だから「白い恋人」については大丈夫です。
という雰囲気になっていて、それで報道的にはオッケー！GJ！な感じになってしまっています。
でも、８月の種々の事柄が発覚した当時、賞味期限改竄以外にも商品への（規定量を超える）細菌混入があった（アイス製品とバームクーヘンに、大腸菌・黄色ブドウ球菌が混入）はずなのですが、これについては、調査の経過も今後の対策についても、マスゴミさんレベルからは何も伝わってきません。
現在どうなっているんでしょうか・・・・・・？
と思い、石屋の公式ページを漁ってみたところ、こんなの↓が出てきました。
北海道庁ならびに札幌市保健所に対する改善報告書提出について（概要）
第６回コンプライアンス確立外部委員会
石屋製菓コンプライアンス確立外部委員会報告書
これらによると、
・現在販売再開されているのは、「白い恋人」のホワイトチョコレート版の、600円・900円・1200円・1500円の４種のみ。
・「白い恋人」のブラックチョコレート版については、１２／１０に販売再開
・「白い恋人」以外の製品については、製造再開があと１～２ヶ月先になる（美冬は１２／２５予定、洋生製品・クーベル他（←これって何？）は１／２９予定）
・白い恋人パークは、洋生製品の販売再開にあわせて全面オープン。
＃梟巣やコレクションハウスも、「全面」の中に含まれるなら、１月下旬にオープンの方向なんでしょうかねぇ。
・大腸菌群を検出したアイス製品（雪だるまくんアイスクリーム、カップアイスクリーム、ミルキーロッキー）は、製造再開しない。
・施設のハード面の改善を、主な施設に限定しても１８項目にわたって行っている
・従業員（正社員・パート・アルバイトとも）の待遇改善も同時に行われる
ということのようで。
商品の販売再開予定については、改善作業の進捗状況で遅れることは有り得るかなと思いますけれども、それでも（ほぼ）全面的な営業再開に向けて、マスゴミさんが報道しないところでも、いろいろと改善や努力がなされているってことが、わかりました。
個人的には、ちょっとほっとしたかな。
また、今回の出来事が起こってしまった背景として、
本件発覚前の石屋製菓は、まさに「ファミリービジネス」がそのまま巨大化した存在というほかなく、株式会社が本来備えるべき体制・組織をほとんど備えていなかった。
という指摘をされています。
外部委員会の報告書を斜め読みするに、出来事の発端・原因がすべて「ファミリービジネスの弊害」という風に片付けられてしまっている印象を受け、外からしか見えない人間の勝手な印象としては、
ほんとにそれだけなのか？
そこさえ改善すればいいっていう問題だったのか？
という疑問も、正直なとこあったりなかったり（＾＾；；）。
ただ、全く嘘っぱちをでっちあげた報告書ではないでしょうから、今回の出来事が起こった背景として、ファミリービジネスがそのまま（十分な組織発展を伴わず）大きくなってしまったことが、大なり小なり影響はしているのでしょう。
また、今回の一件が、従業員の待遇改善施策につながった、という点も、個人的にはなかなかおもしろいと感じたところです。風が吹けば桶屋が儲かる、というわけではない（＾＾；；）のでしょうけれども、人間ってヤツは、基本的に労働に見合う（と感じる）対価が欲しいイキモノですので、今回の施策内容で必要十分なレベルかどうかは、外から見てるだけではわかりませんけれども、とりあえずよかったできごとではないでしょうか。
個人的には、今後も特別石屋製品を選んで買うことはしませんけれども、ある程度の改善策がきちんと検討され、一部は実行されていることがわかったので、今後は特別忌み嫌うことはせず、ふつうのお菓子屋さんとして接して行こうと、思いを新たにした次第です。