オリンピックもあと数日で閉幕。
お祭りが終わってしまう一抹の寂しさもありますが、毎日のようにメダルメダルと大騒ぎするマスコミのうかれっぷりを見なくてすむ安堵感もあったりしてｗ
昨日の女子フィギュアスケート、安藤美姫・キムヨナ・浅田真央の３人だけですが、リアルタイムで見ることができました。
金メダルを獲得したキムヨナは、確かに別格でしたね。
まるで、「フィギュアスケートマシン」のようでした。
現在の採点方法で、最も高得点を狙える技術構成（特にコンビネーションジャンプ）の演技を、ノーミスでこなしたわけですから。それも、ショートプログラムとフリープログラムの両方でノーミス。
あの演技が、フィギュアスケートらしかったとは、私個人は思いませんが、
バンクーバー五輪で金メダルを獲る
という目的、それのみに見事に合致したパフォーマンスだった、ってことだと思います。
反面、トリプルアクセルと大人への脱皮にこだわった浅田真央ちゃん。
あのパフォーマンスはもちろん素晴らしかったし、キムヨナ選手の演技よりも「フィギュアスケートらしさ」を感じられたようにも思います。
でも、もし、2回の小さなミスがなかったとしても、今回のプログラム構成では、現在の採点基準でキムヨナ選手を上回る得点を出すことは難しかったんじゃないかなー、という感想もあったりなかったり。
あれだけの技術と正確さをもったキムヨナ選手、今後はプロ転向を考えているとか。
もともとは優れた表現力を持っている、という話も耳にします。
プロに転向したあと、どんな「フィギュアスケート」を魅せてくれるのか、ちょっと興味が沸きました。
それとともに、「アマチュアスポーツの祭典」というには、ほど遠い現状になってしまっているオリンピックと、それで最高の成績を求めることを考えた時に。
旧態依然とした日本の強化方針・強化体制、そして、メダルメダルと大騒ぎすることしかしない報道姿勢。
このままでいいのかな？と、疑問を感じた、今回のオリンピックでした。